「あやしい足音が」 ’01年4月18日
ココットは久美子の部屋で隠れて暮らしているのですが。
でも、ココットはすごく元気で、ペットショップでの生活が長かったせいか非常に人なつこい性格でした。
「遊んでよ」と、久美子にしきりにせがむのです。
猫じゃらしで遊んでやると、驚くほどのはしゃぎようで部屋の中を走り回ります。
久美子が疲れて眠ってしまっても、ココットはそれでもまだ遊びたりないようなのです。
真夜中の12時頃になっても、「ドドドッ!ドドドッ!」とココットが走る音が聞こえて来ます。
その頃にはメリーやしし丸、ユキたちはみんなぐっすりと寝入っていますから、不意に頭上から降って来るこの足音にはメリーたちもびっくりして跳び起きてしまいます。
ココットは成長が遅いのか、ほんとに小さいのですがそのわりに足音は不思議なくらいに大きいのです。
これだけ大きな足音をたてれば、久美子の部屋に何かがいることは誰にだってわかってしまいます。
「たしかになにかがいるぞ!」と、探るような眼でメリーは天井を見上げていました。
しし丸もおなじように見上げていましたが、その物音がどんなことを教えてくれるのかまるで考えていないようでした。
「明日になったらちょっと調べてやらないといけないかも知れないね」と、メリーは考えているようでした。